「ロサンゼルスは車社会。公共交通機関に乗るのは、車を買えない層=治安が悪い」
そんな予習を何度もして、頭ではわかっていました。
でも、2026年現在の異常な円安とアメリカの物価高。 Uberを乗り回していたら、あっという間に数万円が飛んでいく。
「少しでも節約したい…」その一心で、私は2泊4日のLA観光をすべて「ローカルバス」で移動するという無謀な挑戦に出ました。結果、移動費は驚異の合計10ドル。
しかし、その代償はあまりにも大きすぎました。
1日目:睡魔と恐怖のデッドヒート
ZIPAIRで昼に日本を出発し、LAに着いたのは早朝。
機内で一睡もできず、眠気はMAX。思考能力がゼロの状態で私のバス旅は始まりました。
目的地:ピンクス(Pink’s Hot Dogs)
空港近くのWESTINホテルに荷物を置き、ホテルから有名なホットドッグ店「ピンクス」へ。
バスを乗り継ぐ途中で、異様な空気感を感じたものの、睡魔に勝てず車内で爆睡。
泊まっていたホテルはこちら。

バスの中の様子。

1回バスを乗り継いで、1時間ちょっとかけて目的地に到着。
バスを降りた途端、目を疑いました。バス停の道端に、生きているのか死んでいるのかわからない人が倒れている。 あまりの眠さと恐怖で、ピンクスのホットドッグの味は正直覚えていません。

目的地:ハリウッドエリア
ピンクスの後、またバスに乗り込み、観光客で賑わうハリウッドエリアへ。
有名な「Hollywood Walk of Fame」や「TCL Chinese Theatre」を散策しました。


このエリアにも、もちろん「ヤバそうな人」はいましたが、観光客が非常に多いため、「何かあっても私に絡んでくる確率は低そう」と思え、まだマシに感じられました。この時の私は、これから起きる恐怖を知る由もありません…。
目的地:グリフィス天文台
さらにバスで、夜景スポットとして有名なグリフィス天文台へ。 観光客が多いエリアで一瞬ホッとしたのも束の間、バス停に着いた瞬間から異様な光景が広がっていました。

そこには、大量の汚れた毛布を抱えたホームレスのお婆さんが。 華やかな観光スポットのすぐそばで、静かに、でも確実に存在する「LAの闇」を突きつけられた気分でした。
目的地:IN-N-OUT BURGER(空港近く)
次に向かったのは、空港近くにあるカリフォルニア発祥の超人気バーガー店「IN-N-OUT」。 ここへ向かうバス車内で、私は一生忘れられない恐怖を体験します。
車内には空席がいくつもあるのに、なぜか通路の床に直接座り込み、私の顔を1時間もの間、まじまじと見つめ続ける男性に遭遇しました。 寝不足で朦朧とする意識の中、「目を合わせたら終わる」という本能だけが働き、震える手でスマホを握りしめていました。
IN-N-OUTに到着し、事前に「裏メニューのアニマルスタイル」を予習していたのにも関わらず、バスでの恐怖と寝不足で記憶が混乱し、何も言わずに普通のバーガーを注文してしまいました…。

帰路:夜18時半、恐怖の「天国」バスジャック状態
バーガーを食べ終え店を出ると、辺りはすでに真っ暗。 2月末の18時半。人通りが極端に減った夜道を、バス停まで生きた心地がせず全力で走りました。

滑り込んだバスは満員でしたが、そこは戦場でした。 スケボーを持った男が、狂ったように英語で叫び続けている。 「天国に行くんだ!天国に行くんだ!!」
バスジャックにでもあったかのような、張り詰めた空気。 そして最悪なことに、彼が降りたのは、私と同じホテルの最寄りバス停でした。
彼に気づかれないよう、でも一刻も早く離れたい。 バスを降りた瞬間、背後に誰かいないかを確認しながら、ホテルまで死に物狂いで駆け抜けました。これでようやく、生きた心地のしない1日目が終わったのです。
2日目:間違えたら最後。サウス・ロサンゼルスの罠
2日目。寝不足は解消したものの、その分「恐怖」をダイレクトに感じるようになりました。
目的地:ランディ・ドーナツ(Randy’s Donuts)
有名なドーナツ店。でも一歩敷地を出れば、腰が折れ曲がったまま静止している人や、大声で独り言を言って笑っている人ばかり。

その後、ダウンタウンへ向かうバスを逆方向に乗り間違えてしまいました。 気づいた時には、治安激ヤバエリア「サウス・ロサンゼルス」へ向かう途中。
事前に治安悪い地域を調べた時に何度も見た名前、「サウス・ロサンゼルス」
気づいた瞬間にバスを降りましたが、次のバスがなかなか来ないあの恐怖は一生忘れません。
目的地:ダウンタウン散策
バスを乗り継ぎ、ようやくダウンタウンの中心部へ。
映画のロケ地として有名な「ブラッドベリー・ビル(Bradbury Building)」に行きました。

続いて、世界最短の鉄道として知られる「エンジェルフライト(Angels Flight)」
乗らずに見ただけです。

お腹も空いてきたので、エンジェル・フライトの目の前にある「グランドセントラルマーケット(Grand Central Market)」へ。
こんなところにも大谷選手!

The Last Book store と「人生最悪の汚臭」
マーケットでお腹を満たし、次に向かったのはインスタでも超有名な世界一美しい本屋「The Last Bookstore」。
しかし、そのキラキラした目的地へ向かう道中、私は人生で最も凄まじい「汚臭」に襲われることになります。
歩いていると、突然鼻を突き抜けるような、これまで嗅いだことのない強烈な悪臭。 ふと見ると、道端にボロボロの毛布なのか布なのか判別がつかないものを大量に被った大男が座っていました。
慌てて息を止めて通り過ぎましたが、一度肺に入り込んでしまったその汚臭が、どうしても消えない。 しばらく吐き気が止まらず、本屋の美しい内装を眺めていても、頭の中はその匂いのショックで支配されていました。せっかくの「映え」も、この時ばかりは台無しでした…。

目的地:ドジャースタジアム
その後、またバスを乗り継いで念願のドジャースタジアムへ。 この移動中のバスもまた、カオスそのものでした。 裸足の女性が叫び声を上げながら、バスの中をずっと走り回っています。
前日は眠気で感覚がバカになっていましたが、この日は寝不足が解消されていた分、恐怖がリアルに突き刺さります。
「目を合わせちゃいけない」と必死に目を逸らしつつ、Google翻訳の音声機能をつかって何と叫んでいるのかを翻訳。
ただ翻訳したところで何を言っていたのか全く分からなかった・・・

命からがらバスを降り、バス停からさらに不穏な空気の中を10分歩いて、ようやくスタジアムの入り口に到着。 しかし、そこで待っていたのは非情な一言でした。
「今日は野球はない。中には入れないよ(NO)」
試合がないことは知っていました。でも、せめて近くでドームを拝みたい、その一心でここまで来たのに、入り口で完全にシャットアウト。
結局、入り口の門だけを虚しく写真に収め、またあの恐怖のバス停へとトボトボ引き返すしかありませんでした。
サンタモニカへの最長バス旅
最後に72停留所、1時間半以上かけてサンタモニカへ。 「治安が良い」と聞いていたのに、普通に注射器が落ちていて、薬中やホームレスが溢れている。 日が暮れるのが怖くて、16時には夕食を済ませてホテルへ逃げ帰りました。笑

結論:10ドルの節約と引き換えに失ったもの
私の2泊4日の移動費は、たったの10ドル。(1日5ドル)
もしUberを使っていたら、こんなに命の危険を感じることはなかったでしょう。
「時間はかかるし、怖いし、何のために旅行に来たんだっけ?」 そう自問自答する時間も多かったです。
これからロサンゼルスへ行く方へ
ロサンゼルスのバスは、確かに安いです。
でも、女子旅や、慣れない海外旅行で使うのは本当におすすめしません。
「安全に、効率よく観光したい」 「でもUberを使い続けるのは予算的に厳しい…」
そんな方は、主要な観光スポットを効率よく回ってくれる「現地ツアー」を予約しておくのが一番賢い選択です。
私がいつも使っているGetYourGuide(ゲットユアガイド)なら、日本語で事前に予約できて、移動の不安もありません。
💡 ロサンゼルス観光を安全に楽しむなら
安さだけを求めて私のような「サバイバル旅」にするか、少しの投資で「一生の思い出」にするか。
せっかくのLA旅行、どうか安全に楽しんでくださいね!




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